北海道・06夏


『道東へ』

 

8月17日(火) 
 
明け方、獣の気配で目が覚めた。熊出没注意か?
昨日の宴のゴミを狙ってやってきたのか?
 
恐る恐るテントのジッパーを下し顔を出して見ると、展望台として建てられているデッキの淵一面にカラスが止
まっていた。カラスと目が合うと、カラス達はばさばさと飛んでいってしまった。目覚めが悪かったのでテントの
ジッパーを上げてもう一度横になった。
 
次に目覚めたときに遠くからドスドスと何かが近寄ってくる音がした。テントを張った付近、昨日開いていなか
ったゲートが開いているのに気付いた。
 
どすどすどす
 
間違いなくこちらに近づいてきている。下を見ると数台のオフロードバイクに先導されて何十頭もの馬がこちら
に近づいてきている。バイクの中に一台だけメイトが混じっている。きっとバイト君にちがいない。
 
 
バイクに先導された馬たちが目の前を通り過ぎ、ゲートの向こうの広大な牧草地に消えていった。あっという
間の出来事だった。これが牧場の日課なんだろう。キャンプ場では見ることのできない貴重なものを見た気が
した。オフ車で草原を走るのは気持よさそうと見とれた。
 
テントを片付けた3人は牧場の出口へ向かう。馬たちが落としていった馬糞を避けながら、砂利道を越えて白
樺の並木道へ。3人揃って記念撮影を終えたころにはいい時間になっていた。@は今日の夜、室蘭から北海
道を出るのでここでお別れ。Kと二人で三国峠を越えて美幌峠へ向かうコースを取る。
 
 
国道脇の道道を走り三国峠の入り口に向かう。北海道では国道以外は全て農道を走っているようだ。峠の手
前で給油と朝食をとり準備完了。
 
坂道を登り標高が高くなるにつれ気温がどんどん下がってきた。三国峠は針葉樹林の上を走る道としてガイド
ブックに紹介されている。去年のGWには、途中まで走ったがダム湖は凍っている、雪は残っているはで断念
した道だ。
 
 
三国峠を越え大雪国道(恐ろしい名前だ)R39を北見方面へ向かう。途中の温泉を併設するドライブインで昼食
をとった。お盆の昼時ということもありかなり待った。昨夜に引き続きジンギスカンの入ったジンギスカンラーメ
ン。昨夜食べた焼きたてのジンギスカンのおいしさには到底勝てない。
 
北見市街地に入る。すいすいストレスなく走れるのに街から街が恐ろしく遠い。明日以降の下り坂の天気に
備えてユニクロで長袖のインナーシャツを購入した。北海道のユニクロでもまだまだ夏物しか置いていない。
 
美幌峠に向かう中、かなり日が傾き始めた。昨日の経験から暗くなってから温泉を探すのは億劫なので去年
も利用した温泉に立ち寄った。地元の人が多い共同浴場。旅先でこの手の温泉に外れはない。安くて設備の
整った所が多い。一日ヘルメットをかぶって風に当たっていると、疲れを取るには寝るよりも温泉に入ったほう
が効果があるような気がする。一日の疲れをリセットした気分になれる。
 
日が暮れる前に美幌峠にたどり着けた。澄んだ空気と斜めからさす太陽の光で屈斜路湖が美しく見えた。ど
こで夕日を見るかも一日の重要なポイントだ。
 
 
売店で買ったアイスを食べながら今日泊まる場所を探した。ちょうど屈斜路湖半和琴半島にキャンプ場があっ
たのでそこを今回の野営地に決めた。昼間のドライブインと同様ここもキャンプをする人でにぎわっていた。す
ぐ目の前が屈斜路湖で気持ちのいいキャンプ場だ。琵琶湖っぽい。開いている場所までバイクを押して行き
テントを立てた。こうして夏の記憶を思い出しながら書いているだけで、夏のテント生活は最高だと改めて思
う。
 
夕食の買出しに近くのコンビニへ向かう。恐ろしく遠い。恐ろしく暗くて虫が多い。虫の特攻は激しく、シールド
なしでは痛くてまっすぐ走れないほどだ。
 
少し雲も出ていたが星がきれいに見える。夕食後、漆黒の屈斜路湖を眺めながら星の写真を撮った。Kは蛇
口から出るひどく冷たい水で洗濯をしていた。洗っても乾かんぞと思いつつ、今回は日数分の下着を持ってき
ていたので余裕がある。貸してやろうか昨日はいた下着。
 
 
人が多いだけに夜遅くまでキャンプ場は賑やかだったが、明日は摩周湖見えないだろうなと思いつつ、この
日は早々に眠りについた気がする。  
 
  

  
 
  

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